和更紗ーわらさらー。
聞いたことのない言葉ですが、染め物なんだそう。
今日は、その「和更紗」に大変大きく貢献されている
染物作家・中野志朗さんに注目します!
まず、和更紗ーわさらさーとは?
和更紗とは、桃山時代から江戸時代にかけてインドから渡ってきた染め物。日本古渡更紗を模倣して作られた、日本製の更紗のことをいいます。
引用:呂藝
はてな??
もうこの時点で難しすぎます。
ですので、まずは写真をどうぞ。

そして、インドから渡ってきたという更紗がコチラ。

おぉ〜美しい…!
桃山時代といえば、1560年代。
インドから渡ってきた「更紗」という染物は、
当時の日本人の胸を掴み、たちどころに人気になったそうです。
しかしながら、更紗は海を渡ってくるもの。
大名や名のある武将でなければ、高価で手に入れられるものではありません。
だけれども、こんなに素敵!庶民も欲しい!!
というとこで、職人たちの試行錯誤が始まり、
日本で生まれた更紗として、「和更紗」が形作られていきます。
日本古来のテイストを加え、
日本独自の柔らかみのあるものに仕上がっていきました。
庶民の間で大流行するのは、1800年代。
江戸時代に入ってからなんですね。
中野志朗さんが、和更紗に引き込まれたきっかけとは?

中野志朗さん・作
引用:ふるさとチョイス
そこから200年余り経ち、
現代の日本では和更紗は陰りを見せてしまいます。
作り手も減り、伝統芸能としての和更紗の製法が
霞に消えようとしていました。
中野志朗さんは、もとは建築士。
しかし、手仕事の職人に憧れ、22歳で染め物の世界に入ります。
そこでの修行の中から和更紗に出会い、
和更紗の伝統的技能を後世に残したいと思うようになり、
和更紗職人として独立します。
現在では、「和更紗の世界に中野志朗あり」といった存在に。
石川県のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。
中野志朗さんのプロフィール

本名:中野志朗
生年月日:1974年とあり。
出身地:千葉県
22歳の時に、建築士から染め物の世界に転向し、
12年間も染め工場で勤めます。
和更紗と出会い、学びを深めて独立。
現在は石川県輪島にお住まいです。
染め物作家の収入はどのぐらい?
独立した染め師になると、一点が高額で取引されますので
個人差が激しいようですが、
一般的に、染め物工場などで勤務している染め師の場合、
年収は300万円に満たないそうです。
作品ができた喜びはひとしおながら、
勤務環境は劣悪な場合が多いようです。
夏は暑く、冬は寒い。
この仕事だけでは食べていくのがやっとぐらいの収入なので、
本当に好きでなければ続けるのは難しそうです。
まとめ
和更紗というものを、今回初めて見ました。
配色や紋様が独特で、とてもオシャレな感じました。
日常的に使うもの
例えばお弁当包みなどにアレンジして、
生活に取り入れることができたらいいのになと思いました。
素敵なものは、難しい芸術ではなく、生活の中にあって欲しいですよね!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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